シムラこんにちは。スマホアドバイザーの「シムラ」です。
楽天モバイルを契約して、手持ちのパソコンでもインターネットを快適に使いたいと考えている方は多いのではないでしょうか。「テザリングの設定方法はどうやるの?」といった基本的な疑問から、「固定回線の代わりとして使えるレベルなの?」「Rakuten Linkのデスクトップ版に関する使い勝手はどう?」といった具体的な悩みまで、さまざまなことが気になりますよね。
特に、データ通信が無制限という特徴を活かして通信費を節約したい方や、外出先でもパソコンでバリバリ仕事をしたい方にとって、楽天モバイルの実力は非常に気になるところかなと思います。この記事では、楽天モバイルとパソコンを組み合わせて活用するための設定やコツ、そしてお得な情報について詳しく解説していきます。
- データ無制限を活かしたパソコンでのテザリング活用法
- 固定回線代わりになるかどうかの通信品質とエリアの評判
- Rakuten Linkデスクトップ版の便利な使い方と非通知問題の解決策
- SPUやキャンペーンを活用してパソコンをお得に購入する戦略
楽天モバイルをパソコンで使う接続設定と通信品質


まずは、楽天モバイルの回線をパソコンで利用するための基本的な接続方法や、気になる通信品質について見ていきましょう。スマートフォンをルーター代わりにするテザリングから、より安定した通信環境を作るためのコツまで解説します。
データ無制限のテザリング活用法
楽天モバイルをパソコンで使う最大のメリットは、やはり「データ高速無制限」というプランの特性にありますよね。月額3,278円(税込)で、どれだけデータを使っても料金が上がらないというのは、パソコンユーザーにとっては夢のような環境かなと思います。
以前は「1日10GB」を超えると速度制限がかかるという噂もありましたが、現在ではその制限も撤廃されたと言われており、私も実際に1日で大容量のデータを扱っても快適に使えています。OSのアップデートやSteamでのゲームダウンロードなど、パソコンはスマホ以上にギガを消費しますが、容量を気にせず使えるのは精神的にも非常に楽ですね。
ただし、利用規約には「公平なサービス提供のため」に、著しい大容量通信を行った場合は速度制御をする可能性があると書かれています。



常識外れな使い方をしない限りは大丈夫だと思いますが、頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
通信速度の実測とエリアの評判
「使い放題なのはいいけど、実際の速度はどうなの?」というのが一番気になるところですよね。これに関しては、正直なところ「使う場所による」というのが私の結論です。
楽天モバイルの電波状況が良いエリアであれば、下りで50Mbps〜100Mbps以上の速度が出ることも珍しくありません。これだけの速度があれば、4K動画の視聴やZoomでのWeb会議も全く問題なくこなせます。
| 時間帯 | Ping | 下り平均速度 | 上り平均速度 |
|---|---|---|---|
| 朝 | 49.03ms | 89.62Mbps | 25.4Mbps |
| 昼 | 53.13ms | 59.1Mbps | 20.01Mbps |
| 夕方 | 49.51ms | 71.26Mbps | 23.05Mbps |
| 夜 | 50.99ms | 78.0Mbps | 25.12Mbps |
| 深夜 | 52.02ms | 106.46Mbps | 27.55Mbps |
一方で、屋内や地下、高層階などでは電波が入りにくいという特性もあります。これは楽天モバイルがメインで使用している「プラチナバンド以外の周波数帯」が、障害物に少し弱い性質を持っているからなんですね。
最近ではプラチナバンドの運用も始まっていますが、ご自宅やよく行くカフェでどれくらい繋がるか、まずは実際に試してみるのが一番確実かなと思います。
WindowsやMacのAPN設定手順


スマートフォンでテザリングをする場合は特に複雑な設定は不要ですが、SIMカードスロットがついたパソコン(Always Connected PC)や、モバイルルーターに楽天モバイルのSIMを直接挿して使う場合は、「APN設定」という手動の設定が必要になることがあります。
Windowsの場合、「設定」メニューの「ネットワークとインターネット」から「携帯電話」の設定を開き、APNを追加します。設定値は以下の通りです。
- APN名:rakuten.jp
- ユーザー名:入力不要
- パスワード:入力不要
- 認証タイプ(サインイン情報の種類):PAPまたはCHAP
- IPの種類:IPv4v6
特に「IPの種類」をIPv4v6にしておかないと通信できないことがあるので注意が必要ですね。設定を保存した後、一度再起動するか機内モードをオン・オフすると繋がることが多いですよ。
USB接続で安定性を高める方法
パソコンとスマホを繋ぐテザリングには、Wi-Fi、Bluetooth、USBの3種類がありますが、私がパソコン作業で最もおすすめしたいのは「USBテザリング」です。
カフェなどでWi-Fiテザリングを使っていると、混雑していて速度が遅かったり、接続が不安定になったりした経験はありませんか? USBケーブルでパソコンとスマホを直接繋ぐことで、無線によるロスをなくし、通信速度と安定性を劇的に向上させることができます。Web会議やオンラインゲームなど、途切れると困るシーンではUSB接続一択ですね。
さらに、パソコンからスマホへ給電しながら使えるので、テザリングによるスマホのバッテリー切れを防げるのも大きなメリットです。
固定回線代わりの利用は可能か


光回線を解約して、楽天モバイル一本にしたいという相談もよく受けます。結論から言うと、一人暮らしの方や、自宅にいる時間がそこまで長くない方にとっては、十分「固定回線の代わり」になり得ると私は思います。
月額3,000円台でネット環境が整うので、光回線の月額4,000円〜6,000円と比べると年間でかなりの節約になりますよね。ただ、光回線のような「常に超高速で超安定」というわけにはいきません。夜間の混雑時に少し速度が落ちたり、天候によって電波が左右されたりする可能性はゼロではないです。
「動画が見られて、ネットサーフィンができればOK」というライトな使い方なら満足度は高いと思いますが、FPSなどの反応速度が命のオンラインゲームをガッツリやりたい方は、光回線を維持したほうが幸せかもしれません。
持ち運べるWiFiルーターとの比較
スマホのテザリングではなく、楽天モバイルのSIMを入れたモバイルルーター(Rakuten WiFi Pocketなど)を持ち歩くという手もあります。これならスマホのバッテリーを気にせずパソコンを接続できますし、鞄に入れっぱなしで運用できるので楽ちんですね。
ただ、モバイルルーターも充電が必要ですし、荷物が一つ増えるというデメリットもあります。最近のスマホはバッテリー持ちも良くなっているので、まずはスマホのテザリングで試してみて、不便を感じたらモバイルルーターを検討する、というステップでも遅くないかなと思います。


楽天モバイルとパソコン活用で得する経済圏の連携


楽天モバイルの魅力は通信だけではありません。パソコンユーザーにとって嬉しいアプリの機能や、楽天市場での買い物がお得になる「経済圏」との連携も見逃せないポイントです。
Rakuten Linkデスクトップ版の導入
スマホでおなじみの通話アプリ「Rakuten Link」には、実はパソコンで使える「デスクトップ版」があるのをご存じでしょうか? これが意外と便利なんです。


WindowsやMacにインストールして、スマホ版アプリでQRコードを読み取ってログインすると、パソコンから直接電話をかけたり、SMSの送受信ができたりします。パソコンで作業中に電話がかかってきても、スマホに持ち替えることなく、そのままパソコンのマイクとスピーカーで通話ができるので、仕事の効率がグッと上がりますよ。
特に、キーボードを使ってSMSの長文が打てるのは、フリック入力が苦手な方にとっては救世主のような機能かもしれませんね。
非通知発信になる問題と解決策


Rakuten Linkデスクトップ版を使っているユーザーから一番よく聞くトラブルが、「相手に電話をかけると『非通知』と表示されてしまう」という問題です。これ、実は技術的な仕組みが関係しているんです。
番号を通知するためには、スマホ本体が楽天モバイルのモバイル回線(4G/5G)にしっかりと接続されている必要があります。もしスマホがWi-Fiのみに繋がっていたり、圏外だったりすると、ネットワーク側で認証がうまくいかず、非通知になってしまうことがあるんですね。
解決策としては、電話をかける前にスマホのWi-Fiを一旦オフにして、確実に「4G」や「5G」のアンテナが立っている状態にすることです。また、パソコン側でVPNを使っている場合も非通知になることがあるので、一時的にVPNを切って試してみると改善することが多いですよ。
SPU活用でPCをお得に購入する
これからパソコンを新調しようと考えているなら、楽天モバイル契約者の特権である「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」を見逃す手はありません。
さらに、「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」の買い回りイベントと組み合わせれば、実質10%〜20%オフでパソコンを手に入れることも夢ではありません。



パソコンのような高額商品こそ、このSPUの恩恵が最大限に発揮されるタイミングですね!
SIM内蔵PCの設定と対応機種


テザリングもモバイルルーターも面倒くさい!という方には、パソコン本体にSIMカードが入る「LTE対応モデル」や「5G対応モデル」がおすすめです。
PanasonicのLet’s note(レッツノート)シリーズや、MicrosoftのSurface Proシリーズ、LenovoのThinkPad X1 Carbonなど、ビジネス向けのモデルを中心に、楽天モバイルのSIMに対応した機種が増えています。これらは「Always Connected PC」とも呼ばれ、パソコンを開けばすぐにネットに繋がっている状態を実現できます。
最近では物理的なSIMカードだけでなく、ダウンロード型の「eSIM」に対応したパソコンも増えているので、契約してすぐに開通できるのも魅力ですね。
専用ホームルーター導入のメリット
もし、持ち運びは不要で「自宅の固定回線代わり」としてだけ使いたいなら、据え置き型の「Rakuten Turbo 5G」という選択肢もあります。
これはコンセントに挿すだけで使えるホームルーターで、スマホよりも強力なアンテナを積んでいるため、電波の受信感度が良くなる可能性があります。また、有線LANポートがついているので、デスクトップPCやゲーム機など、Wi-Fiがない機器を繋ぎたい場合にも便利です。
月額料金はスマホプランより少し高くなりますが、端末代金が実質無料になるキャンペーンや、楽天ポイントの還元率が上がる施策が行われていることも多いので、キャンペーン情報をチェックしてみると良いでしょう。


楽天モバイルとパソコン活用のまとめ


ここまで、楽天モバイルをパソコンで活用するためのさまざまな情報をお伝えしてきました。
テザリングによる無制限通信の恩恵、Rakuten Linkデスクトップ版の利便性、そして楽天市場でのポイント還元と、使いこなせば「通信費の節約」と「快適なPCライフ」の両方が手に入ることがお分かりいただけたかと思います。
もちろん、エリアや通信速度に関してはご自身の利用環境で試してみないと分からない部分もありますが、解約金もかからないので、まずはサブ回線として試してみるのも賢い方法かもしれませんね。



ぜひ、ご自身のスタイルに合った方法で、楽天モバイルとパソコンを便利に使いこなしてみてください!




