楽天モバイルとpovoの併用はあり?料金・設定・おすすめ運用を解説

楽天モバイルとpovoをデュアルSIMで併用するイメージ図

楽天モバイルは安いですが、場所によっては電波が不安なこともありますよね。
そこで候補になるのが、povo 2.0との併用です。

ただ、実際には「どっちをメインにするのがいいのか」「月額はいくらになるのか」「設定は面倒ではないのか」と迷う人も多いはずです。
この記事では、楽天モバイルとpovoを併用する仕組み、料金の目安、おすすめ設定、向いている人までまとめて解説します。

目次

結論:迷ったら「楽天モバイルを主回線、povoを副回線」が一番失敗しにくい

楽天モバイルとpovoの併用は、料金を抑えつつ、いざという時の保険も持ちたい人には使いやすい組み合わせです。

「で、結局どう使えばいいの?」と迷ったら、まずは「通話・データともに楽天モバイルをメイン」「povoは保険用のサブ回線」にする形から始めるのがおすすめです。
普段の料金を最小限に抑えつつ、楽天の電波が不安な地下鉄や、通信障害が起きた時だけpovoに切り替えればよいからです。

楽天モバイルを主回線、povoを副回線にするおすすめ運用の図

スマホの「メイン回線」には、電話の発信に使う「音声回線」と、インターネットに使う「データ通信」の2種類がありますが、初心者は両方とも楽天にして始めると迷いにくいでしょう。

また、「設定が面倒では?」と不安に思うかもしれませんが、最初の設定は少し手間なものの、一度入れてしまえば毎日いじる必要はありません。普段は楽天を使い、必要な時だけスマホの画面からpovoに切り替えるだけで済みます。

楽天モバイルとpovoの併用が向いている人・向かない人

両社の特徴を踏まえると、この併用スタイルは以下のような条件に当てはまる人に向いています。

  • 毎月のスマホ代を1,000円〜3,000円台に抑えたい人
  • 通話をする機会が多く、かけ放題の出費を減らしたい人
  • 楽天モバイルの電波状況に不安があり、保険を持っておきたい人
  • 大規模な通信障害に備えて、別系統の回線を確保しておきたい人

一方で、スマホの設定画面で回線を切り替える操作自体に抵抗がある人や、1つの会社で手厚い店舗サポートを受けたい人には不向きなケースもあります。

楽天モバイルとpovoの併用とは?先に押さえておきたい仕組み

2つの回線を同時に使う仕組みについて、まずここだけ理解すれば十分です。

デュアルSIMとは

デュアルSIMとは、1台のスマートフォンに2つのSIM(電話番号や通信の契約情報)を入れて、同時に利用できる機能のことです。

楽天モバイルもpovoも、スマホ本体に内蔵されたデジタルの「eSIM」に対応しているため、最短なら申し込んだその日のうちに2つの回線を同居させることができます。
ただし、対応状況は機種によって異なるため、契約前に手持ちの端末がデュアルSIM(eSIM)に対応しているかは確認しておきましょう。

2台持ちとの違い

デュアルSIMによる併用は、端末が1台で済むのが「2台持ち」との大きな違いです。
持ち歩く荷物が減り、充電の手間も1台分になります。画面上部のアンテナ表示に「Rakuten」と「povo」が並んで表示され、発信時やデータ通信時にどちらを使うかを画面上で切り替えられます。

楽天モバイルとpovoの回線の違い

併用を成功させるには、2つの回線の性質を知っておく必要があります。細かい数字よりも、以下の傾向をつかんでおきましょう。

比較軸楽天モバイルpovo 2.0
主な回線楽天自社回線(一部auローミング)au回線(プラチナバンド・5G対応)
つながりやすさ以前より改善傾向にあるが、場所による差が出やすい一般的に広いエリアで安定しやすい
通信速度エリアによる差が出やすい比較的安定しやすい

2026年時点で、楽天モバイルはプラチナバンドの整備を進めており、以前より屋内や地下でのつながりやすさは改善傾向にあります。
それでも物理的な電波の特性上、すべての場所を網羅するのは難しいため、auの通信網を使えるpovoをサブ回線として持っておく価値は大きいです。

楽天モバイルとpovoを併用する3つの使い方

楽天モバイルとpovoを併用する3つの使い方を比較した図

実際に2つの回線をどう割り当てるのか。まずは次の3パターンだけ押さえれば十分です。

どの運用が向いているか迷った時の早見表

重視したいことおすすめの運用パターン
まずは安く始めたい・初心者の王道楽天メイン+povoサブ
データ通信の安定性を重視したい通話:楽天 / データ:povo
通話品質を重視したい通話:povo / データ:楽天

1. 楽天メイン+povoサブ(まずはこれが王道)

初心者が選びやすい、標準的でコストパフォーマンスの高い組み合わせです。
普段は楽天でSNSやYouTube、テザリングを使い、povoは必要な時だけトッピングを購入して使うサブ回線として待機させておきます。

地下鉄や奥まった屋内で圏外になった時、あるいは出張などでできるだけ通信を途切れさせたくない日だけ、povoのアプリで「24時間使い放題(330円)」などを購入し、一時的にメイン回線を切り替えます。
普段は楽天モバイルの料金だけで済むため、固定費をぐっと下げられます。

2. 通話:楽天 / データ:povo

データ通信の安定性を最優先したい場合に向いている構成です。
電話を発信する時は、通話料無料の「Rakuten Link」アプリを使います。一方、日々のモバイル通信は、常に安定しやすいpovoのau回線に設定しておきます。

povoで日常的にデータ通信を行うため、トッピングの購入費用が定期的にかかります。ビジネス用途などで、できるだけ通信の遅延や切断を減らしたい人向けです。

3. 通話:povo / データ:楽天

データ通信はたくさん使うけれど、電話番号での通話品質も譲れない場合のパターンです。
インターネットは無制限の楽天モバイルで行い、重要な仕事の電話などはpovoの標準通話(22円/30秒、またはかけ放題トッピング)を利用します。

Rakuten Linkの通話はデータ通信網を利用するため、電波が不安定な場所だと声が途切れるケースがあります。電話アプリとしての確実性を求めるなら、povoをメインの通話手段にするのも一つの手です。

楽天モバイルとpovoの併用のメリット

2つを組み合わせることで得られるメリットは主に4つあります。

  1. 通信障害や圏外時の保険になる
    通信障害で1本の回線が止まっても、もう片方で連絡を取りやすいのは大きいです。仕事や移動中でも完全に孤立しにくくなります。
  2. それぞれの弱点を補いやすい
    楽天モバイルの電波が弱くなりやすい地下街や古いビル内でも、povoに切り替えることで通信のストレスを軽減できます。
  3. 通話料を実質無料にできる
    Rakuten Linkを使えば、固定電話や他社ケータイへの発信が時間無制限で無料になります。povo単体でかけ放題オプションをつけるより、楽天モバイルを契約してしまった方が安上がりになるケースも多いです。
  4. 維持費を安く抑えられる
    楽天モバイルは3GBまでなら月額1,078円、povoは基本料0円から持てます。最低約1,100円から2回線を維持できます。
    ただし、povoは完全放置だと維持できないため、半年に一度は有料トッピング(最安250円など)の購入が必要になる点は忘れないようにしましょう。

楽天モバイルの通信速度や実際の評判については、楽天モバイルレビュー記事で詳しく解説しています。

楽天モバイルとpovoの併用のデメリット

便利な反面、ユーザーが実際につまずきやすい注意点もいくつか存在します。

  1. 着信・SMS・発信の回線理解が最初はややこしい
    「どちらの番号宛に着信がきているか」「SMS認証はどちらの番号で受けるべきか」など、2つの番号を管理するのに最初は戸惑うかもしれません。
  2. Rakuten Linkの通話品質は場所によって差がある
    通常の電話回線ではなくインターネット回線を使う仕組み上、楽天モバイルのデータ通信が不安定な場所では、声が遅れたり途切れたりすることがあります。
  3. 切り替え運用を面倒に感じる人には向かない
    電波が悪くなった時に手動で設定画面を開いて回線を切り替えたり、povoのアプリを開いてトッピングを買ったりする「ひと手間」が発生します。
  4. バッテリー消費がやや増えることがある
    デュアルSIM運用では待受時に2つの回線の電波を常に監視するため、機種や設定によってはバッテリーの減りがやや早くなる傾向があります。

楽天モバイルとpovoの併用の料金シミュレーション

実際の運用を想定し、2026年現在の税込み概算料金(ユニバーサルサービス料等は除く)をシミュレーションしてみました。
povoは回線維持のため、半年に1回最安のトッピングを購入すると仮定し、月換算約41円として計算しています。

楽天モバイルとpovoを併用した場合の料金シミュレーション図
スクロールできます
利用パターン楽天モバイルpovo合計目安 (月額)
3GB未満 + povo維持
(普段はWi-Fi中心)
1,078円約41円約1,119円
20GB前後 + povo維持
(一般的な利用量)
2,178円約41円約2,219円
無制限 + povo維持
(動画も外でよく見る)
3,278円約41円約3,319円
楽天3GB + povo24時間×4回
(出張や旅行が多い月)
1,078円1,361円
(330円×4回+41円)
約2,439円

データの使い方に合わせて楽天の料金が変動し、必要な月だけpovoに課金できるので、使わない月のコストを抑えやすくなります。

楽天モバイルとpovoの併用のおすすめ設定

楽天モバイルとpovoを併用する時のおすすめ設定図

2つの回線をスマホに入れた後、どの設定にしておくのが一番使いやすいのでしょうか。

迷ったらこの設定から始めるのがおすすめ

初めて楽天モバイルとpovoを併用するなら、まずは以下の設定が失敗しにくいです。

  • 音声回線:楽天モバイル
  • モバイルデータ通信:楽天モバイル
  • povo:普段は待機、圏外時や障害時だけ手動で切り替え
  • データ通信の自動切り替え:オフ

この形なら、普段の通信費を抑えつつ、必要な時だけpovoを使えます。まずはこの形で始めて、楽天の電波が不安な場面が多ければ、データ通信だけpovoに寄せるとよいでしょう。

iPhoneで楽天モバイルとpovoを併用する設定方法

iPhone(iOS)での基本的な設定手順です。eSIMを利用する場合を想定しています。

  1. 契約を済ませ、それぞれのアプリ等から「eSIM開通用のQRコード」を表示します。
  2. iPhoneの「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」へ進み、スキャンして追加します。
  3. 【重要】追加後、「モバイル通信プランの名称」で、楽天を「メイン」、povoを「副回線」など、自分が分かりやすい名前に変更しておきます。これで切り替え時のミスが減ります。
  4. 「デフォルトの音声回線」と「モバイルデータ通信」の項目で優先する回線を選択します。
  5. 【重要】「モバイルデータ通信の切替を許可」は、気づかぬうちにpovo側で通信してしまうのを防ぐため、最初は「オフ」にしておくことをおすすめします。
  6. 設定が反映されにくい場合は、一度iPhoneを再起動すると安定することがあります。

Androidで楽天モバイルとpovoを併用する設定方法

Google Pixelなどを代表とするAndroid端末での設定手順です。(機種によりメニュー名が若干異なります)

  1. 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」の順にタップします。
  2. 「SIMを追加」または「eSIMをダウンロード」を選択し、QRコードを読み込みます。
  3. 追加したSIMをタップし、「通話の設定」と「データ通信の指定」を行います。
  4. 一時的に回線を切り替えたい時は、画面上部から下へスワイプして「クイック設定パネル」を開き、「インターネット」の項目から使用したい回線をタップするだけで数秒で切り替わります。

楽天モバイルの電波が弱い場所とpovo活用法

楽天モバイルの電波が弱い場所でpovoに切り替える利用シーン図

以下のようなどうしても電波が届きにくい場所では、povoへの手動切り替えが役に立ちます。

  • 地下鉄の駅間や深い地下施設
    駅のホームでは改善が進んでいますが、走行中のトンネル内などでは電波が途切れることがあります。長時間の通勤で動画を止めずに見たい場合はpovoへ切り替えます。
  • 高層ビルの窓際以外のスペース
    高周波の電波は直進性が高いため、ビルの高層階の奥まった会議室などには回り込みにくい傾向があります。大事なオンライン会議の際などは、povoの回線に設定しておくと安心です。
  • 人が密集する大型イベント会場
    大型イベント会場ではどの回線でも混雑する可能性がありますが、楽天回線が不安定な時に別系統の回線をすぐ試せるのは助かります。

楽天モバイル併用におすすめのSIM比較

povo以外にも、楽天モバイルの弱点を補うための候補となるSIMはあります。

比較軸povo 2.0LINEMO (ベストプラン)日本通信SIM (合理的シンプル290)
回線auソフトバンクドコモ
月額最低料金0円(要トッピング)990円(3GBまで)290円(1GBまで)
こんな人向け普段は使わず、緊急時の保険が欲しい人LINE通話や画像送信を多用する人固定費を最安にしたい人

緊急用の保険回線としてならpovo、固定費の安さだけなら日本通信SIM、LINE利用が多いならLINEMOという見方をすると選びやすくなります。

ただ、「必要な時だけ課金できる」「au回線で保険を持てる」という点まで含めると、楽天モバイルのサブ回線としてはやはりpovoが使いやすいでしょう。

楽天モバイルの実際の通信品質やメリット・デメリットを詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。

よくある質問

楽天モバイルとpovoは1台のiPhoneで併用できますか?

可能です。eSIM対応のiPhoneであれば、1台で併用できます。ただし、古い機種など対応状況が異なる場合があるため、契約前に手持ちの端末がデュアルSIM対応か確認しておくと安心です。

2つの電話番号はどう使い分ければいいですか?

初心者は「楽天モバイルの番号」を普段使いとして家族や友人に教え、「povoの番号」はいざという時の予備(データ通信メイン)として割り切って使うのが一番わかりやすいです。

デュアルSIMだとSMS認証はどうなりますか?

SMSは設定した電話番号側で受信します。サービスによって登録番号がどちらになっているかが異なるため、本人確認や認証コードを使う機会が多い番号は、メイン回線(楽天など)に統一して整理しておくと混乱しにくいです。

楽天Linkはpovoの通信中でも無料になりますか?

無料になります。Rakuten Linkアプリは、Wi-Fi接続時やpovoのデータ通信を使っている状態でも、アプリ経由で発信すれば国内通話無料が適用されます。ただし、相手からの着信を正常に受けるためには、楽天側のSIMがオン(通信可能)になっている必要があります。

楽天モバイルを圏外対策で使うなら、povo以外でもいいですか?

可能です。固定費をさらに安くしたいなら日本通信SIM(ドコモ回線)、LINEの利用が多いならLINEMO(ソフトバンク回線)も有力な候補になります。ただし「普段は0円で維持して、必要な日だけ無制限にする」という柔軟な使い方ができるのはpovoの特権です。

povoは何を買えば維持しやすいですか?

povoは180日間有料トッピングの購入がないと利用停止の対象になります。維持目的であれば、半年に1回、最安の「1時間使い放題(250円)」などを購入するのがもっとも低コストです。

併用よりahamoやLINEMOを1つ契約するほうが楽では?

「1つの回線でシンプルに管理したい」「データは月20GBで十分」という場合は、ahamoやLINEMOなどの単独契約のほうが楽でしょう。併用はあくまで「通話かけ放題と無制限データを安く維持しつつ、圏外リスクにも備えたい」という、コストと安心感を両立したい人向けの手法と言えます。

楽天モバイルの料金プランや申し込み方法、キャンペーン情報は以下の記事でまとめています。

まとめ:迷ったら楽天モバイルをメイン、povoを保険用にするのが始めやすい

楽天モバイルとpovoの併用は、スマホ代を抑えつつ、つながりにくい場面の保険も持ちたい人に向いています。

  • 普段は楽天モバイルで通話・データ通信を使う
  • povoは圏外時や通信障害時のサブ回線として持っておく
  • 迷ったら「音声回線もデータ通信も楽天」「povoは必要な時だけ切り替え」で始める

最初の設定には少し手間がかかりますが、一度入れてしまえば毎日操作する必要はありません。楽天モバイルとpovoの併用は、安さとつながりやすさを両立したい人に向いています。

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この記事を書いた人

SIMトクは、楽天モバイルを中心に通信キャリアの制度・仕様・契約条件を中立的に整理する解説サイトです。

「安さ」ではなく、「向いているかどうか」を判断できる材料を提供することを目的とし、場合によっては「やめた方がいい」という結論も明確に示しています。

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