シムラこんにちは。スマホアドバイザーの「シムラ」です。
スマホが急に壊れてしまったとき、まず心配になるのが「修理に出している間の代わりのスマホはどうなるの?」ということですよね。特に、毎日使うiPhoneやAndroidが手元にない時間は、たった数時間でも不安なものです。
楽天モバイルで代替機の貸し出しはあるのか、もしないならどうやって修理期間を乗り切ればいいのか、店舗に相談に行く前に知っておきたいポイントをまとめました。いつまで待てば元通りになるのか、手数料はいくらかかるのかといった疑問も解消していきましょう。
- 楽天モバイルでは原則として代替機の貸し出しを行っていないという事実
- 故障時に利用できる「スマホ交換保証」や「AppleCare」の活用メリット
- 店舗対応の限界と自分で用意する「セルフ代替機」の具体的な手順
- 修理期間中のダウンタイムを最小限に抑えるための賢い立ち回り方
楽天モバイルの代替機事情と店舗での修理対応


まず結論からお伝えすると、大手キャリアのような「ショップに行けばすぐに代わりのスマホを貸してもらえる」というサービスは、楽天モバイルには原則として存在しません。ここでは、なぜそのような運用になっているのか、そして実際に故障してしまった場合に店舗でどのような対応が受けられるのか、そのリアルな実情を詳しく解説していきます。
端末が故障した際の公式対応
楽天モバイルを使っているときにスマホが故障してしまった場合、公式のサポート体制はどうなっているのでしょうか。実は、楽天モバイルの公式サイトや利用規約を見ると、「修理期間中の代替機(貸出機)のご用意はありません」とはっきりと書かれています。
ドコモやau、ソフトバンクといった他の大手キャリアを長く使っていた方からすると、これはかなり驚きかもしれませんね。「ショップに駆け込めば、とりあえず代わりの電話機を貸してくれるはず」という期待を持って店舗に行っても、残念ながら「貸し出しは行っておりません」と断られてしまうのが基本ルールです。ですので、故障したその足でショップに行っても、手ぶらで帰ることになる可能性が極めて高いことを、まずは覚悟しておく必要があります。
代替機の貸し出しがない理由


なぜ楽天モバイルでは代替機の貸し出しを行っていないのでしょうか。これには、楽天モバイルが提供している「最強プラン」の安さが大きく関係しています。
代替機を用意するということは、単に予備のスマホを置いておけばいいわけではありません。貸し出す端末の在庫管理、返却された端末のデータ消去、クリーニング、そして万が一貸出機が壊された場合の補償対応など、裏側では莫大なコストと手間がかかっています。



大手キャリアが高い月額料金を設定しているのは、こういった「至れり尽くせりの店舗サービス」の維持費が含まれているからとも言えます。
楽天モバイルは、こういった運用コストを極限までカットすることで、データ無制限で低価格というプランを実現しています。つまり、「サービスが悪い」というよりは、「安さを維持するために、ユーザー自身でなんとかなる部分はセルフサービスにしている」という割り切りがあるんですね。
もしあるなら代替機はいくらか
「原則なし」とは言いましたが、一部の大型店舗や直営店では、ごく稀に在庫がある場合に限り、貸し出しを行っているケースもゼロではないという噂を聞くことがあります。ただ、これは本当に例外中の例外で、期待して行くのはリスクが高すぎます。
もし仮に他社で代替機を借りる場合、最近では有料化が進んでいて、一回あたり2,000円〜5,000円程度の手数料がかかることも珍しくありません。楽天モバイルにはそもそも貸出制度自体がないため定価はありませんが、もし外部のレンタルサービスなどを利用しようとすれば、数千円から1万円近い出費になることもあります。
それなら、中古の安いスマホを4,000円〜5,000円で「買ってしまった」ほうが、結果的に安上がりですし、返却期限を気にする必要もなくて気楽かもしれません。後ほど詳しくお話ししますが、楽天モバイルユーザーにとっては「借りる」より「買う」ほうが賢い選択になることが多いですよ。
困った際に店舗で相談できること


「代替機がないなら、店舗に行っても意味がないの?」と思うかもしれませんが、全く無駄というわけではありません。店舗のスタッフさんは、修理の受付や、交換保証サービスの申し込み方法についての「相談」には乗ってくれます。
特に、スマホの操作ができなくなってしまって、Webからの申し込み方法がわからない場合や、自分がどの保証オプションに入っているか確認したい場合には、ショップで調べてもらうことができます。ただし、その場ですぐに修理してくれるわけでも、代わりの機種を渡してくれるわけでもないので、あくまで「手続きのサポート」を受ける場所だと割り切って利用するのが良いでしょう。
修理の持ち込み対応と現実
「修理 持ち込み」で検索して、近くの楽天モバイルショップを探す方も多いと思います。しかし、ここで注意が必要なのは、楽天モバイルのショップのほとんどは「修理受付」はしていても、「その場での修理」はしていないという点です。
つまり、持ち込み修理をしたからといって、その日のうちに直るわけではないんです。この「預かり期間」の長さこそが、代替機がない楽天モバイルユーザーにとって最大のピンチとなるわけですね。
各種手続きが出てこない原因


いざ故障したときに、公式サイトやアプリで「代替機」や「貸出」といったメニューを探しても、各種手続きが出てこないことがあります。これはシステムのエラーではなく、単純に「サービスとして存在しないから表示されていない」というケースがほとんどです。
また、修理や交換の申し込みメニューが見つからない場合は、ログインしている楽天IDが契約しているものと違っていたり、アプリのバージョンが古かったりすることも考えられます。特に焦っているときは見落としがちですが、「my 楽天モバイル」のアプリではなく、保証サービスの専用Webサイトからでないと手続きできないケースもあります。



もし画面上で手続きが見つからないときは、一度落ち着いて、契約書や加入状況を確認するか、チャットサポートなどを活用してみるのが近道かなと思います。
楽天モバイルでの代替機確保と機種変更の手順
では、実際にスマホが壊れてしまったとき、私たちは具体的にどう動けばいいのでしょうか。ここからは、修理を待つのではなく「交換」してしまう方法や、自分で代替機を用意して乗り切るための実践的な手順をご紹介します。
iPhoneユーザーの交換保証


楽天モバイルでiPhoneを使っている方にとって、最強の味方となるのが「故障紛失保証 with AppleCare Services」です。このオプションに入っているなら、修理を待つ必要はありません。「エクスプレス交換サービス」という神対応を利用しましょう。
利用料は12,900円ほどかかりますが、画面割れの修理などと比較してもそこまで割高ではありませんし、何より「バッテリーも新品になる」というメリットがあります。仕事でスマホが手放せない方にとっては、これがベストな選択肢になるはずです。
店舗での機種変更にかかる手数料
「もう修理は諦めて、店舗で新しい機種を買おう」と考える方もいるでしょう。楽天モバイルショップで機種変更をする場合、契約事務手数料などは基本的に無料ですが、当然ながら新しい端末代金がかかります。
ここで注意したいのが、店舗によっては欲しい端末の在庫がない場合があることです。特に最新のiPhoneや人気のAndroid端末は品薄なことも多く、せっかく店舗に行ったのに「在庫切れ」で取り寄せになることも。そうなると、結局数日間はスマホなし生活になってしまいます。
急ぎで機種変更したい場合は、店舗に行く前に必ず電話で在庫確認をするか、Webで注文して店舗で受け取る「店舗受け取り」サービスを利用するのが確実です。
交換機はいつまでに届くのか
楽天オリジナル端末やAndroidスマホを使っている方が加入できる「スマホ交換保証プラス」を利用した場合、交換機はいつまで届くのでしょうか。これは驚くほど早くて、都心部であれば、お昼の12時までに申し込めば「最短当日」に届くこともあります。
その他の地域でも、基本的には翌日には配送されます。つまり、代替機を探してあちこち走り回るよりも、自宅でじっと待っていたほうが早く解決する可能性が高いんです。自己負担金は一律6,600円と非常にリーズナブル。



街の修理屋さんで数万円払うより、公式の交換サービスを使ってリフレッシュ品をもらうほうが、お財布にも優しい選択だと言えます。
旧端末の返却方法と期限


交換サービスを利用した場合、手元にある「壊れた端末」は楽天モバイル(または指定の業者)に返却する必要があります。この返却を忘れてしまうと、違約金として高額な費用を請求されてしまうので要注意です。
返却時には、必ずデータの初期化を行いましょう。特に注意が必要なのが「おサイフケータイ(FeliCa)」のデータです。Androidの初期化だけではFeliCaチップ内のデータ(SuicaやEdyの残高など)が消えないことがあり、そのまま返却するとトラブルの元になります。可能な限り、故障する前にクラウドにデータを預けておくか、どうしようもない場合はキャリアショップなどで相談する必要があります。
ちなみに、返却時の査定やペナルティについては、以前こちらの記事でも詳しく解説しました。
万が一、返却期限を過ぎたり、返却した端末に不備があると判断されると困ったことになるので、ぜひ一度チェックしてみてください。
楽天モバイルの代替機対策まとめ
最後に、楽天モバイルユーザーが知っておくべき「代替機」戦略をまとめます。公式の貸し出しサービスはありませんが、それを補って余りあるスピード感のある「交換保証」と、eSIMの再発行手数料が無料というメリットがあります。
保証に入っていない方は、中古ショップやフリマアプリで「Rakuten Hand 5G」などの安い楽天モバイル対応端末を4,000円程度で手に入れて、それを予備機(セルフ代替機)として持っておくのが最強の自衛策です。eSIMなら、Webで手続きするだけで、数分後にはその予備機で電話もネットも使えるようになります。
「借りる」のではなく「交換する」あるいは「自分で予備を持つ」。この発想の転換ができれば、楽天モバイルでの万が一のトラブルも怖くありませんよ。




