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楽天モバイルの歴史を全解説!いつから始まり黒字化したのか軌跡を追う

楽天モバイルの歴史
シムラ

こんにちは。スマホアドバイザーの「シムラ」です。

最近、ニュースで楽天モバイルの単月黒字化が話題になりましたね。でも、ふと振り返ってみると「楽天モバイルっていつからあるんだろう?」「なんであんなに赤字だったのに撤退しなかったの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

実はその歴史を紐解くと、ただの携帯会社の話にとどまらない、驚くような挑戦やドラマが見えてくるんです。かつては前身となる会社があったり、さまざまな失敗と言われる時期を乗り越えたりしながら、今の形になっています。

今回は、そんな楽天モバイルの歴史に関するこれまでの歩みと、なぜここまでの変革が必要だったのかという理由について、私と一緒に見ていきましょう。

  • 楽天モバイルが誕生する前の意外な前身企業とルーツ
  • MVNO時代の格安スマホブームと0円プラン廃止の背景
  • 巨額赤字を乗り越えて単月黒字化を達成した要因
  • プラチナバンド獲得など今後のサービス展開と将来性
目次

楽天モバイルの歴史とサービス黎明期

楽天モバイルの歴史とサービス黎明期

まずは、私たちがよく知る「楽天モバイル」という名前が世に出る前のお話から、格安スマホとして人気を博した時代の流れを見ていきましょう。実は今のキャリア事業が始まるずっと前から、通信事業への布石は打たれていたんですよ。

楽天モバイルの前身となる通信会社

楽天モバイルの歴史を語る上で欠かせないのが、その源流となる企業の存在です。「フュージョン・コミュニケーションズ」という会社名を聞いたことはありますか?おそらく、若い世代の方はあまり馴染みがないかもしれませんね。

実はこの会社、2000年に設立されたIP電話サービスの草分け的な存在でした。インターネットを使った電話サービスの技術力を持っていて、楽天はこの会社を2007年に子会社化しているんです。つまり、楽天と通信事業の関わりは、今のスマホサービスが始まるよりもずっと前から続いていたということですね。

当時はまだガラケーが主流で、スマホなんて影も形もなかった時代ですが、楽天はこの頃から「通信」というインフラが持つ可能性に気づき、技術やノウハウを蓄積し始めていたのだと思います。このフュージョン・コミュニケーションズが持っていた通信インフラの運用経験が、後の楽天モバイルの土台になっていると考えると、なんだか歴史のロマンを感じますよね。

楽天モバイルはいつから始まったか

楽天モバイルはいつから始まったか

では、私たちが知る「楽天モバイル」というブランド名のサービスは、具体的にいつから始まったのでしょうか。その答えは、2014年10月29日です。

この時期は、世の中的に「格安SIM」や「格安スマホ」という言葉が流行り始めた頃ですね。大手キャリアのスマホ料金が月額7,000円〜8,000円と高止まりしていて、「スマホ代、高すぎる!」という不満が爆発しそうになっていた時期でもあります。

そんな中、楽天モバイルはドコモの回線を借りてサービスを提供する「MVNO」としてスタートしました。月額1,000円台でスマホが持てるという衝撃は、当時の私にとってもすごく大きかったのを覚えています。最初はフュージョン・コミュニケーションズが事業主体となって運営されていて、まさにここが「楽天モバイル」としての記念すべき第一歩だったわけです。

楽天モバイルと系列サービスの連携

サービス開始当初から楽天モバイルが強みとしていたのが、楽天市場や楽天カードといった系列サービスとの強力な連携です。いわゆる「楽天経済圏」というやつですね。

当時から「楽天モバイルを契約すると、楽天市場での買い物がお得になる」といった仕組みが用意されていました。これ、ユーザーにとってはすごく分かりやすいメリットですよね。普段から楽天を使っている人なら、スマホも楽天にするだけでポイントがザクザク貯まるわけですから。

また、端末代金の支払いに楽天ポイントが使えたり、月々の支払いでポイントが貯まったりと、IDひとつで生活のあらゆるサービスが繋がっていく体験は、他社にはない大きな魅力でした。この「通信とライフスタイルの融合」こそが、楽天モバイルが初期から掲げていた戦略であり、今のMNO事業にも色濃く受け継がれているDNAだと言えるでしょう。

積極的な買収による顧客基盤の拡大

積極的な買収による顧客基盤の拡大

MVNOとしてスタートした楽天モバイルですが、当時の格安スマホ市場はライバルだらけの戦国時代でした。IIJmioやmineo、OCNモバイルONEなど、強力な競合がたくさんいたんです。

そんな激戦区を抜け出すために楽天が取った作戦が、積極的な「買収」でした。特に驚きだったのが、2017年に「FREETEL(フリーテル)」の通信事業を買収したことですね。FREETELといえば、当時は佐々木希さんのCMやユニークな端末でかなり知名度があった会社です。さらにDMM mobileも買収し、他社のユーザーをごっそりと楽天モバイルの仲間に迎え入れることで、一気にシェアを拡大していきました。

こうして規模を大きくすることで、通信回線の調達コストを下げたり、サービス開発に投資したりする体力をつけていったんですね。まさに「時間を買う」ようなスピード感で成長していったのが、この時期の楽天モバイルの特徴でした。

噂された事業撤退の真相と現在

ここまで順調に見える楽天モバイルですが、実はMNO(自社回線を持つ携帯キャリア)への参入を決めた後、幾度となく「事業撤退するのではないか?」という噂が囁かれたことがあります。

その最大の理由は、なんといっても莫大な設備投資と赤字です。基地局を一から作るには兆円単位のお金がかかりますし、参入直後は思うようにエリアが広がらず、繋がりにくいという声も多くありました。ネット上では「楽天倒産説」なんて過激な言葉も飛び交いましたし、株価が下がって心配した方もいるかもしれません。

ですが、三木谷会長は一貫して撤退を否定し続けました。物流や金融事業の資産をやりくりして資金を作り、まさに背水の陣で基地局建設を進めてきたんです。その結果、2024年末にはついに単月黒字化を達成。「撤退どころか、これからが本番だ」と言わんばかりの復活劇を見せています。あの苦しい時期を耐え抜いたからこそ、今の「第4のキャリア」としての地位があるんですね。

MNO参入後の楽天モバイルの歴史

MNO参入後の楽天モバイルの歴史

さて、ここからは物語の第2章とも言える、MNO(移動体通信事業者)への参入後のお話です。「格安SIM」の枠を超え、ドコモやau、ソフトバンクと同じ土俵で戦うことになった楽天モバイル。そこには、想像を絶する苦労と革新的な技術への挑戦がありました。

楽天がMNOへ参入した理由

そもそも、なぜ楽天はリスクを冒してまでMNOへ参入したのでしょうか?MVNOのままでも十分ビジネスになっていたはずですよね。

その理由として有名なのが、三木谷会長の「MVNOは奴隷のようなもの」という発言です。かなり過激な表現ですが、これはMVNOというビジネスモデルの限界を指しています。MVNOは大手キャリアから回線を借りているため、どうしても昼休みなどの混雑時に速度が遅くなりますし、借りるためのコスト(接続料)もかかります。

シムラ

つまり、品質も価格も、本当の意味で自分たちでコントロールすることができないんです。

「ユーザーに最高品質のサービスを、納得できる価格で提供したい」。そのためには、他人の家の軒先を借りるのではなく、自分たちで道路(回線)を作り、家(基地局)を建てるしかなかった。これが、楽天がMNOへの参入を決断した最大の理由です。すべては「通信の民主化」を実現するための覚悟だったと言えます。

本格的なMNOサービスはいつからか

本格的なMNOサービスはいつからか

楽天モバイルが自社回線を使ったMNOサービスを本格的に開始したのは、いつからだったでしょうか。正式なサービスインは2020年4月8日です。プラン名は「Rakuten UN-LIMIT」。

このプラン、衝撃的でしたよね。月額2,980円でデータ使い放題、しかも「1年間無料」という前代未聞のキャンペーンを打ち出しました。300万人を対象に1年間タダにするなんて、普通の企業なら稟議が通らないレベルの大盤振る舞いです。

実はその前の2019年10月から「無料サポータープログラム」という形で、人数限定の試験サービスを行っていました。こうして慎重に準備を進め、2020年の春、コロナ禍の真っただ中という難しいタイミングでしたが、日本の携帯市場に「第4のキャリア」が誕生したのです

楽天モバイルが使うのはどこの回線か

「楽天モバイルって、結局どこの回線を使っているの?」と疑問に思う方もまだいらっしゃるかもしれません。

現在は、基本的には「楽天モバイル自社の回線」を使用しています。楽天が自分たちで建てた基地局からの電波ですね。ただ、サービス開始当初はエリアが狭かったため、KDDI(au)の回線を借りる「ローミング」という仕組みを併用していました。

このローミング、当初はあくまで「繋がらない場所を補うための応急処置」でしたが、2023年の「Rakuten最強プラン」からは戦略が大きく変わりました。無理に自社回線だけにこだわらず、繁華街やビルの陰など繋がりにくい場所では積極的にau回線も活用して、「どこでも繋がる」を目指すようになったんです。なので、今の楽天モバイルユーザーは、楽天回線とau回線のいいとこ取りで通信している状態と言えますね。

携帯事業は失敗と囁かれた初期の混乱

携帯事業は失敗と囁かれた初期の混乱

MNOとして華々しくデビューした楽天モバイルですが、初期の頃は正直なところ「失敗ではないか」と囁かれるほどの混乱がありました。

一番の問題はやっぱり「エリア品質」です。プラチナバンドという繋がりやすい周波数を持っていなかったため、建物の中や地下に入るとすぐに圏外になってしまう現象が多発しました。また、KDDIローミングを順次終了していく過程で、昨日まで繋がっていた場所がいきなり圏外になるというトラブルも起き、SNSは阿鼻叫喚の状態に…。

さらに、2022年の大規模通信障害や、iPhone着信不可問題など、技術的なトラブルも相次ぎました。新しい技術である「完全仮想化ネットワーク」を採用していたがゆえの産みの苦しみでしたが、ユーザーにとっては「安かろう悪かろう」という印象を与えてしまった時期でもあります。

シムラ

私もこの頃は、メイン回線にするには少し勇気がいるなと感じていました…

巨額の赤字になった理由と黒字化

楽天モバイルの歴史を語る上で避けて通れないのが、「巨額の赤字」と、そこからの「黒字化」です。

なぜあれほどの赤字になったのか。最大の理由は、基地局建設への先行投資(CapEx)です。日本全国に電波を届けるために、1兆円を超えるお金を投じました。それに加えて、「1GBまで0円」というプランを提供していた時期があり、ユーザーが増えても収益が上がらないという構造的な課題もありました。

転機となったのは2022年の「0円廃止」です。これにより多くのユーザーが離れましたが、残ったのはしっかり料金を払ってくれる優良顧客だけになりました。さらに、基地局建設が一巡して投資額が減ったことや、社内一丸となった営業努力により契約数が急増。その結果、2024年12月にはついにEBITDAベースでの単月黒字化を達成しました。

シムラ

「楽天モバイルはお荷物」と言われていた時代を乗り越え、ついに稼げる事業へと生まれ変わったんです!

楽天モバイルの歴史と今後の展望

楽天モバイルの歴史と今後の展望

ここまで、楽天モバイルの激動の歴史を見てきました。MVNOとしての立ち上げ、MNOへの挑戦、0円廃止の決断、そして黒字化達成。その道のりは決して平坦ではありませんでしたが、日本の携帯料金を引き下げ、データ無制限を当たり前にした功績は計り知れません。

今後は、念願だった「プラチナバンド」の展開が本格化し、繋がりやすさがさらに改善されるでしょう。また、衛星とスマホを直接つなぐ「スペースモバイル計画」により、山奥や海の上でも圏外がなくなる未来がすぐそこまで来ています。

かつて「無謀」と言われた挑戦が、いまや日本の通信インフラを支える重要な柱となりました。これからの楽天モバイルがどんな新しい景色を見せてくれるのか、いちユーザーとしても非常に楽しみですね。


※本記事は2025年時点の情報をもとに執筆しています。最新の料金プランやキャンペーン情報については、必ず公式サイトをご確認ください。

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