「楽天モバイルに乗り換えたいけど、住んでいる地域でもちゃんと電波は入るのかな?」
毎月のスマホ代が安くなるのは魅力的ですが、いざ契約して「肝心な時に圏外で連絡が取れない」となっては困りますよね。
結論から言うと、楽天モバイルは地方都市や生活圏であれば、不便なく使えるケースが増えています。ひと昔前の「都会でしか使い物にならない」というイメージからは、かなり改善されてきているのが現状です。
この記事では、楽天モバイルが田舎でどこまで使えるのかを、エリアの特徴や口コミをもとに整理します。あわせて、繋がりにくい場所や契約前に確認したいポイントもまとめました。
自宅や職場、よく行くお店で使えるかを見極めるポイントも整理したので、乗り換え前の判断材料として役立ててください。
楽天モバイルは田舎でも使える?【結論】
現在の楽天モバイルは、田舎・地方でも市街地や日常生活の範囲であれば、普通に使えることが多いです。
その最大の理由は、2023年に始まった「Rakuten最強プラン」にあります。このプランによって、楽天のアンテナが建っていない場所でも、auの電波(パートナー回線)を追加料金を気にせず利用しやすくなり、以前よりも地方での実用性が大きく上がりました。
ざっくり言うと、普段の生活では十分使えるケースが増えていますが、山間部や建物の奥、移動中の通話の安定感などでは、今でもドコモやauといった大手キャリアのほうが有利な場面があります。
大手キャリアとの比較
もちろん地域差はありますが、田舎での使い勝手をざっくり比べると次のようなイメージです。
| 利用シーン・項目 | 楽天モバイル | ドコモ | au |
|---|---|---|---|
| 日常生活圏 | ○ | ◎ | ◎ |
| 山間部 | △ | ◎ | ○ |
| 建物・店舗の奥 | △ | ○ | ◎ |
| 料金の安さ | ◎ | △ | △ |

つまり、安さを重視するなら楽天モバイル、山間部や建物内での安定感を最優先するならドコモやauが有力です。
田舎といっても「地方都市の住宅街」と「山奥の集落」では電波事情がまったく違います。ここまで読むと「結局、自分の家や生活圏ではどうなの?」と思うかもしれません。
そこで、まずは契約前に絶対にやっておきたい確認事項からお伝えします。
楽天モバイルに乗り換える前に確認したいポイント

「契約したけど自宅で使えなかった」という失敗を防ぐために、乗り換え前に以下の5か所がエリア内に入っているか、公式のエリアマップで確認しておきましょう。
- 自宅(家の中で過ごす時間が長いため最重要)
- 職場や学校
- 実家(帰省時に圏外にならないか)
- よく行く買い物先(スーパーや大型の商業施設など)
- 通勤・通学ルート(車移動や電車移動が多い人)
特に地方では、自宅だけ繋がっていても「よく行く大型店の中で弱い」「移動中に切れやすい」というケースがあるため、生活動線全体で見るのがポイントです。
マップ上でこれらの場所が「楽天回線エリア」または「パートナー回線(au)エリア」に入っていれば、ひとまず第一関門はクリアと言えます。
あわせて、今使っているスマホ(端末)をそのまま使う場合は、楽天モバイルの電波(バンド)にしっかり対応しているかも公式サイトでチェックしておいてください。端末によって電波の掴みやすさが異なるため、古いスマホだと本来の性能を発揮できないケースがあります。
楽天モバイルが田舎でも繋がる理由
そもそも、なぜ楽天モバイルが田舎でもそこそこ使えるようになってきたのか、もう少し詳しく理由を見ていきます。
パートナー回線(au)の存在
やはり一番大きいのは、KDDI(au)の電波を借りられるローミング協定です。
auは長年かけてプラチナバンド(障害物を回り込んで遠くまで届きやすい電波)の基地局を全国に整備してきました。楽天モバイルの自社電波が届かない場所では、このauの強力な網がサポートしてくれます。
以前はこのパートナー回線に「月に5GBまで」という制限がありましたが、今は撤廃されています。これが地方ユーザーにとって大きな追い風になりました。
人口カバー率の実態
楽天モバイルの公表情報では、自社回線とパートナー回線を合わせた人口カバー率は99.9%とされています。
ただし、人口カバー率が高くても、山や谷、建物の構造によって実際の繋がりやすさは変わります。特に田舎では、人が住んでいない農地や林道がカバー率の計算から外れやすいため、数字だけでなく自分の生活圏で確認することが大切です。
基地局の継続的な増加
楽天モバイルは新しい技術を使って、他社よりも早いペースで基地局を増やしています。
地方都市のバイパス沿いや新興住宅地などでは、後発ならではの新しい設備が設置されていることも多く、条件が合えば大手キャリアと遜色ない通信環境になることもあります。
楽天モバイルが田舎で繋がらないと言われる理由
一方で、ドコモやauに比べると「楽天は田舎に弱い」と言われがちな理由もあります。
山間部など地形の影響
楽天モバイルがメインで使っている電波(1.7GHz帯)は、まっすぐ飛ぶ力が強い反面、山や木々などの障害物を避けて回り込むのが苦手です。
そのため、深い谷間にある集落や、木が生い茂る道などに入ると、アンテナが近くても地形に電波を遮られてしまうことがあります。
屋内・大型店舗の構造
地方にお住まいの方にとって身近な弱点が、建物の奥です。
大型の商業施設や、外壁に金属パネルを使った店舗の奥に入ると、電波が弾かれてQRコード決済が開かなくなるケースがあります。
2024年から建物の中に届きやすい「プラチナバンド」の提供が始まりましたが、地方の隅々まで整備されるにはまだ時間がかかると考えたほうが自然です。
こうした特定の場所でのトラブルについてさらに詳しく知りたい方は「楽天モバイルが繋がらない時の原因と対処法!圏外や遅い時の解決策」もあわせてご覧ください。

他社との基地局密度の差
ドコモやauは、ガラケー時代から何十年もかけて、山の鉄塔や集落の電柱にきめ細かくアンテナを設置してきました。田舎の隅々まで行き渡ったこの「密度の差」は、まだ埋まりきっていません。
車で移動している最中に、楽天回線とau回線の切り替えが頻繁に起こり、一時的に通信が途切れたように感じるのはこのためです。
楽天モバイルの通信速度(田舎)
電波が入っても、速度が遅いと意味がないと感じる方は多いはずです。
結論から言うと、繋がってさえいれば、楽天モバイルの速度はキャリアの自社回線として十分な水準を保っています。
より詳細な速度データが気になる方は「楽天モバイルの通信速度は遅い?時間帯やエリア別の実測値を徹底検証」の記事も参考にしてみてください。

動画視聴やテザリングは快適か
日常的なSNSの閲覧やWeb検索であれば、問題なくこなせるケースがほとんどです。YouTubeなどの動画視聴も、多くの場合でスムーズに再生できます。
また、自宅の電波状況が良ければ、テザリング機能を使ってパソコンをインターネットに繋ぐ「固定回線代わり」として使うことも可能です。
なお、格安SIMでありがちな「昼休みに極端に遅くなる」という現象は、楽天モバイルでは自社回線を持っているため比較的起こりにくい傾向があります。
地方都市ではむしろ速いケースも
実は、地方の県庁所在地や郊外の中規模都市では「都会よりも快適」という声も聞かれます。
高層ビルなどの障害物が少なく、一つのアンテナに接続する利用者の数が都心ほど密集していないため、回線が空いていることが多いからです。条件が合えば、100Mbps前後の速度が出るケースもあります。
田舎で遅く感じやすいタイミング
一方で、以下のようなタイミングや場所では、一時的に通信が遅くなったり不安定になったりすることがあります。
- 回線切り替え時:移動中に楽天回線からau回線に切り替わる瞬間
- 建物内:鉄筋コンクリートの建物や大型店舗の奥に入った時
- 人が集まるイベント時:お盆の帰省やお祭りなどで、一つのアンテナに利用者が集中した時
楽天モバイルの口コミ(田舎)
SNSやレビューを見ていると、「普段は困らないけど、山や大型店の奥では不安」という声が目立ちました。
実際の乗り換えユーザーの評判全体については「https://sim-toku.top/rakuten-mobile-merit-demerit/」にまとめています。

良い口コミの傾向
- 「au回線が無制限になってから、実家でも普通に使えるようになった」という声がありました。
- 「地方だと都会のような満員電車のパケ止まりがないから、むしろ快適に感じる」という投稿も見られました。
- 「固定回線を解約して、家のパソコンも楽天のテザリングでまかなっている」という声もあり、節約効果に満足している様子がうかがえます。
悪い口コミの傾向
- 「ショッピングモールの奥やレジ前でPayPayが開かず焦った」という、決済時のトラブル報告は一定数あります。
- 「登山口までは使えるが、少し山に入るとドコモの友人は繋がっているのに自分は圏外になった」という比較による不満も見受けられます。
- 「電波が弱い場所だと、Rakuten Linkの通話が途切れたりロボット声になる」と、通話品質を気にする声もありました。
口コミ全体を見ると、「生活圏では満足しているが、山や大型の商業施設では不安が残る」という評価に集約される印象です。
楽天モバイルが田舎で圏外になりやすい要注意スポット

口コミや地形の特性から、田舎で楽天モバイルを使う際に気をつけたい場所は主に以下の4つです。
大型の商業施設の奥
地方の生活で一番困りやすいのがここです。鉄骨造りで窓が少ない建物や、巨大なショッピングモール、ホームセンターの奥深く(特にレジ付近やトイレ)は、電波が届きにくい代表的なスポットです。
山間部や深い谷
キャンプ場や登山道など、市街地から離れた山岳地帯は圏外になる確率が上がります。平地から少し山に入っただけでパタッと電波を見失うこともあるため、アウトドアが趣味の方は注意が必要です。
トンネル内
主要な高速道路のトンネルは対策が進んでいますが、地方の県道や林道にある古いトンネルでは、入った瞬間に通信が切れることがよくあります。
鉄筋コンクリートの建物内
古い病院や公共施設など、壁が厚く頑丈な建物の中も、電波が遮断されやすい環境です。
楽天モバイルが田舎で繋がらない時の現実的な対策

もし、自分の生活圏で電波が不安定になった場合は、以下のような対策を取ることで改善できることがあります。
4G固定にする
スマホの通信設定を「5G自動」から「4G固定」に変更するテクニックです。田舎では5Gの電波が微弱な場所があり、スマホが5Gと4Gの間を行ったり来たりして通信が不安定になることがあります。これを4Gだけに固定することで、接続がスッと安定するケースがあります。
WiFi環境を活用する
自宅の中だけで電波が弱いなら、光回線などのWiFiに接続するのが基本です。
固定回線があるご家庭では、楽天モバイルが提供する宅内向け機器(Rakuten Casaなど)を使って改善を試せる場合もあります。(※提供状況や条件は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトで確認してください)
デュアルSIMで他社回線と併用する
仕事や趣味の都合で「絶対に圏外を避けたい」という方にとって一番現実的な対策が、デュアルSIMです。
例えば、必要なときだけデータを追加できるpovo 2.0(au回線)などをサブ回線にしておく方法があります。普段は楽天モバイルを使い、どうしても繋がらない時だけ切り替えることで、致命的な弱点をカバーできます。
サブ回線の賢い運用方法については「楽天モバイルをサブ回線として使うメリット・デメリットとおすすめの組み合わせ」で詳しく解説しています。

楽天モバイルを田舎でおすすめしない人・おすすめな人
これまでの実態を踏まえて、楽天モバイルが合わない人と、自信を持っておすすめできる人を整理します。
おすすめしない人
- 山間部やキャンプ場へ頻繁に行く人(ドコモやauのメイン回線を維持したほうが安心です)
- 仕事などで通話品質を最優先したい人(電波の弱さが通話アプリに直結しやすいため)
- デュアルSIMなどの設定やトラブル対応が面倒だと感じる人
おすすめな人
- 自宅や職場、よく行くお店がエリア内に入っている人
- 通信費を大幅に(月額3,000円台以下に)節約したい人
- たまに電波が弱い場所があっても、安さとのトレードオフだと割り切れる人
- メイン回線をいきなり乗り換える前に、まずはサブ回線で試したい人
よくある質問
田舎での利用について、よくある疑問をまとめました。
- 田舎ではドコモ・au・楽天モバイルのどれが一番安心?
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安定感を最優先するなら、現時点ではドコモやauのほうが有利な場面があります。一方で、生活圏で問題なく使えるなら、楽天モバイルは料金面で大きなメリットがあります。安さと安定性のどちらを優先するかで選ぶのが現実的です。
- 田舎でも楽天回線とau回線は自動で切り替わる?
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はい、基本的には自動で切り替わります。ただし、移動中などで境界線付近にいる場合、切り替えに数秒かかり、一時的に通信が途切れたように感じることがあります。
- 田舎でPayPayやQR決済は問題なく使える?
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コンビニや一般的な店舗では問題なく使えます。ただし、大型の商業施設やホームセンターの奥深くなど、建物の構造によっては電波が届かず、レジ前でアプリが開かないケースが稀にあります。
- 山奥によく行くなら楽天モバイルはやめたほうがいい?
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頻繁に登山やキャンプに行かれる方で、緊急時の連絡手段として確実性を求めるなら、楽天モバイル単独での運用はおすすめしません。ドコモなどの回線をサブとして持っておくのが安全です。
- 公式エリアマップはどこまで信用できる?
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マップ上で色が塗られていても、地形の起伏や建物の陰までは完全に反映されていません。「エリア内=絶対に繋がる」ではなく、あくまで目安として捉え、実際の生活圏で試してみるのが確実です。
- パートナー回線は追加料金なしで使えますか?
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はい。「Rakuten最強プラン」であれば、楽天回線でもパートナー回線(au)でも、どれだけデータを使っても月額最大3,278円(税込)で利用できます。
- 田舎の室内で圏外になったらどうすればいい?
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まずは電波が入りやすい窓際へ移動してみてください。ご自宅に光回線などのWi-Fiがあれば、それに繋ぐことで「Rakuten Link」を使った無料通話もそのまま使えます。
- iPhoneを使えば田舎でも繋がりやすくなりますか?
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iPhoneだから必ず有利というわけではなく、重要なのは使っている端末が楽天モバイルの主要バンド(電波の種類)に対応しているかどうかです。古い端末を使っている場合は、対応状況を確認しておきましょう。
- 楽天モバイルだけで家の固定回線の代わりにできる?
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ご自宅の電波状況が良ければ可能です。実際にテザリングやホームルーター代わりにしている方もいます。ただし、家族全員で同時に動画を見たり、オンラインゲームをしたりする場合は、安定した光回線のほうが向いています。
- 契約して繋がらなかったらすぐ解約できる?
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はい。楽天モバイルには契約期間の縛り(違約金)や解約時の事務手数料がありません。万が一ご自宅の環境に合わなかった場合でも、他社へ乗り換えやすいのは大きなメリットです。
まとめ
「楽天モバイルは田舎だと使い物にならない」という時代は終わりつつあり、パートナー回線を使いやすくなったことなどによって、生活圏での使い勝手は格段に向上しています。
もちろん、大型の商業施設の奥や山間部など、ドコモやauに比べるとまだ弱い場所があるのは事実です。しかし、デュアルSIMを活用したり、事前にエリアを確認したりといった工夫で十分カバーできる範囲になってきました。
何よりも、「どれだけ使っても月額最大3,278円(税込)」というコストパフォーマンスは、多少の弱点を補って余りある魅力があります。
自宅・職場・よく行く店がエリア内で、山間部へ行く機会が少ない人なら、楽天モバイルに乗り換える価値は十分あります。
まずはご自身の生活動線がエリアに入っているかを確認し、不安があれば今のスマホにサブ回線として追加して、実際の繋がりやすさを確かめてみてはいかがでしょうか。
