楽天モバイル、とにかく安いですよね。
でも「安かろう悪かろうじゃないの?」「実際のところ電波はどうなの?」という不安はありますよね。SNSで圏外や屋内の弱さに関する声を見ると、メイン回線にするのは迷うはずです。
この記事では、楽天モバイルがなぜ屋内や地下で弱くなりやすいのか、その本当の理由と仕組みを解説します。
専門用語を並べるのではなく、「結局、自分の生活で困るのか」がわかる形で整理します。
結論

まずは、あなたが楽天モバイルを契約して後悔しないか、結論からお伝えします。
楽天モバイルが向いている人
- 都内の会社員で、通勤の移動が「地上」メインの人
- とにかく毎月30GB以上データを使う人(ギガ難民)
- 楽天市場をよく使い、スマホ代をポイントで払いたい人
たとえば、職場も自宅も地上にあり、休日は屋外で動画やSNSをガンガン見るようなライフスタイルなら、大きな不満は出にくく、料金面のメリットを感じやすいです。
正直、やめておいた方がいい人
- 仕事の大事な電話が多く、一瞬の通信切れも許されない人
- 地下鉄通勤がメインで、移動中に動画をサクサク見たい人
- デパ地下や、地下の飲食店でのスマホ決済をよく使う人
地下鉄メインの生活だと、場所や時間帯によってはストレスを感じる可能性があります。
今の自分の生活圏をイメージしてみてください。ユーザーのリアルな口コミや評価傾向については「楽天モバイルの評判」の記事でも詳しくまとめています。

なぜ電波が悪いと言われるのか(本質)

では、なぜ楽天モバイルは「屋内で弱い」「繋がらない」と言われがちなのでしょうか。
これは単なるネットの噂や感覚ではなく、ちゃんと理由があります。
自社のプラチナバンド整備がまだ限定的だから
最大の理由は、電波の「障害物を避ける能力」の差です。
大手3キャリアは、建物の中や地下にも届きやすい「プラチナバンド」を広く整備しています。
一方、楽天モバイルも自社のプラチナバンドをついに獲得しましたが、まだ整備が始まったばかり。どうしてもビル群の奥深くや、分厚いコンクリートの壁に阻まれると電波が届きにくくなります。
「外ではアンテナが4本立っていたのに、カフェの中に入ったら急に圏外になった」というのは、これが原因です。
基地局の「細かいカバー」が追いついていない
大手キャリアは何十年もかけて、ビルの谷間などのちょっとした死角に「小型のアンテナ」を無数に設置してきました。
楽天モバイルは短期間でエリアを広げるために、まずは「1つで広く電波を飛ばす大きなアンテナ」を中心に設置しています。そのため、地図上では対応エリアに色塗りがされていても、実際に行ってみると局所的な「電波の穴」が存在してしまうんです。
楽天モバイルは地下や屋内に弱い場面があります。原因と今すぐできる対策をまとめた記事は「楽天モバイルが繋がらない原因と対処法」で詳しく解説しています。

楽天モバイルの電波の仕組み
「なぜ弱いのか」がわかったところで、楽天モバイルのネットワークがどういう仕組みで動いているのか見ていきましょう。
自社回線とパートナー回線を組み合わせた仕組み
楽天モバイルの電波は、「楽天が自前で作ったアンテナ(楽天回線)」と「auから借りているアンテナ(パートナー回線)」の2種類が飛んでいます。
自社の電波が届かない場所(地下や山間部など)を、プラチナバンドに強いauの電波でカバーしているわけです。今ではどちらの電波を掴んでいてもデータ無制限で使えますが、「繋がっている電波の出どころが2つある」のが大きな特徴です。
主力はBand3、プラチナバンドは整備中
楽天モバイルの自社回線は、主に1.7GHz帯(Band3)を使っています。
この帯域は一度に運べるデータ量が多く高速通信に向いていますが、直進性が高く、壁や地下には強くありません。
一方で、auから借りているパートナー回線や、楽天が新たに展開を始めている自社のプラチナバンド(700MHz帯)は、屋内や地下でも繋がりやすい性質があります。
だから、同じ楽天モバイルでも「屋外では快適なのに屋内だと弱い」という差が出やすいんです。

コストを削って安さを実現する仕組み
楽天モバイルの基地局は、他社とは少し違う作りをしています。
要するに「現場のアンテナに高い機械を置かず、遠隔のサーバーで処理する(仮想化技術)」というコスト削減型の仕組みを使っています。
このおかげで設備投資が安く済み、私たちが「月額3,278円で使い放題」という破格の恩恵を受けられているのです。
実際の電波状況(リアル)
では、あなたの生活圏でどうなのか。シチュエーション別のリアルな状況です。
都市部
都市部の屋外では比較的高速で使いやすく、サクサク動く場面もあります。
地方
地方都市や郊外では、比較的使いやすいケースもあります。利用者が都市部ほど密集していないため、お昼休みの時間帯でも、比較的快適に使いやすい傾向があります。さらに田舎や山に行くとau回線に切り替わるため、通信速度は少し落ちますが「全く使えない」という事態は起きにくくなります。
屋内・地下
ここが現状の弱点です。
地下の居酒屋や、入り組んだショッピングモール、デパートの地下食品売り場などでは、電波が急に1本になることがよくあります。「レジ前でスマホ決済が開かなくて焦った」という状況が起こりやすい環境です。
電車・混雑時
電車などの移動中は、接続先の基地局が次々に切り替わります。
楽天はこの切り替え処理がまだ少し苦手で、駅と駅の間で通信が一瞬ピタッと止まる(パケ止まり)ことがあります。実際の速度データについては「楽天モバイルの通信速度は遅い?」の記事も参考にしてみてください。

他キャリアとの比較
大手3キャリアと比べると、楽天モバイルの立ち位置がはっきりします。
前提として、楽天モバイルは後発のキャリアであるため、基地局の積み上げ年数が大手とは異なります。
つまり、楽天モバイルは“通信品質で大手3社を完全に上回る”キャリアではなく、“繋がりやすさの弱点を受け入れる代わりに、料金メリットが非常に大きいキャリア”です。
ドコモとの違い
ドコモは山奥から地下の奥深くまで、何層にも電波を重ねて圧倒的なカバー力を誇ります。「どこに行っても絶対に繋がる安心感」では、まだ楽天モバイルは敵いません。
auとの違い
auは通信の安定感と、タップしてからの反応の速さが強みです。楽天モバイルはauに電波を借りている立場なので、土台の安定感はどうしても本家に軍配が上がります。
ソフトバンクとの違い
ソフトバンクも屋内や地下に強いエリア設計が進んでいます。一方で、楽天モバイルは料金の安さとデータ無制限の使いやすさが強みです。通信の安定感ではソフトバンク、コスパでは楽天という見方がしやすいでしょう。
電波が悪いときの対処法
もし契約したあとに「やっぱりうちの環境だと弱かった」となった場合でも、解決策はあります。
デュアルSIM(現実的で強い対策)
一番おすすめなのが、他社の回線と組み合わせる「デュアルSIM」です。

楽天モバイルを使いつつ、基本料0円の「povo2.0」などをスマホの中に入れておきます。もし地下で楽天が圏外になったら、その時だけpovoに切り替える。これなら通信の死角をかなり減らせます。
詳しい運用方法は「楽天モバイルをサブ回線・デュアルSIMで使うメリット」をご覧ください。

Wi-Fiの併用
楽天モバイルの通話アプリ「Rakuten Link」は、モバイル電波が弱くても、Wi-Fiに安定して繋がっていれば、通話しやすくなるケースがあります。職場のデスク周りだけ電波が悪い場合は、会社のWi-Fiに繋いでおけば着信を逃しません。
自宅の電波改善(Rakuten Casa)
自宅だけ極端に入りにくいなら、「Rakuten Casa」という公式の小型基地局の導入を検討する方法もあります。自宅の光回線を楽天の電波に変換してくれるため、条件が合えば、自宅内の繋がりにくさを改善しやすくなります。
今後の改善と将来性
楽天モバイルは、これから数年で通信環境が大きく変わる可能性を秘めています。
プラチナバンドの本格導入
今はまだ少ない自社のプラチナバンドですが、今後、プラチナバンドの整備が進めば、今の弱点である屋内や地下の繋がりにくさが改善する可能性があります。
衛星通信によるエリア拡大
人工衛星から直接スマホに電波を届けるプロジェクトも進んでいます。これが実現すれば、地上のアンテナが届かない山奥や、災害時でも通信ができるようになるため、エリアカバー率の常識が大きく変わるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
- 楽天モバイルはメイン回線として使える?
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生活圏が地上中心で、屋内や地下での利用がそこまで多くない人なら、メイン回線として十分使いやすいです。逆に、地下鉄通勤が長い人や仕事で通話品質を重視する人は、まずサブ回線として試す方が失敗しにくいです。
- 楽天モバイルは本当に圏外になりますか?
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普通の屋外を歩いていて圏外になることは、ほぼありません。ただ、ビルの奥まったトイレや、地下の店舗などに入った瞬間に電波を見失うことは、今でも時々あります。
- 自分が楽天回線かau回線か確認できる?
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接続中の回線をユーザーが簡単に判別しにくいケースがあります。ただ、どちらの回線に繋がっていてもデータ容量は無制限なので、普段使いで意識する必要はありません。
- iPhoneでも使いやすい?
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比較的新しいiPhoneであれば、楽天モバイルで使いやすい機種が多いです。ただし、実際の繋がりやすさは対応バンドや設定、利用エリアにも左右されます。
- 地方だとむしろ繋がりやすいって本当?
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はい。地方都市では楽天モバイルの利用者が都市部ほど集中しにくいため、比較的快適に使いやすいという声もあります。
- メイン回線よりサブ回線向きなのはどんな人?
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「どうしても通信が途切れては困る仕事をしている人」や「地下鉄通勤の時間が長い人」は、まずはpovoや格安SIMと組み合わせたサブ回線として運用し、自分の生活圏で使えるか試してみるのがおすすめです。
まとめ(最終結論)
楽天モバイルの電波は、建物の壁や地下という「物理的な障害物」にまだ弱い部分があります。
しかし、コストを削る仕組みによって実現している「無制限で3,278円」という安さは、家計の固定費を下げやすい大きなメリットです。
もしあなたが「都内の地上移動がメイン」「固定回線代わりに動画をたくさん見たい」という生活スタイルなら、相性の良い選択肢になりやすいです。
逆に「地下鉄メイン」「仕事で電話が途切れたらアウト」なら、メイン回線にするのは少し待ったほうがいいかもしれません。
迷っているなら、まずは「サブ回線」として試してみてください。
今のスマホ会社はそのままに、2つ目の電話番号として楽天モバイルを入れてみる(またはpovoと組み合わせる)。
自宅・職場・通勤経路で実際に試してから判断する。それが、楽天モバイルで失敗しないいちばん現実的な選び方です。
